当院での処置中事故のお知らせ
平成３０年１月２３日に当院で９歳の女の子のウサギさんが当院獣医師の処置により亡くなられました。まずは亡くなられたウサギさんのご冥福を心からお祈りするとともに、ご家族の方に深い衝撃と悲しみを与えたこと、心よりお詫び申し上げます。 平成２９年１０月に排尿障害で来院され、内服薬での治療を行っておりました。一度改善が認められましたが翌年１月に再発し、追加の治療として膀胱洗浄の処置を行いました。今回の事故は膀胱洗浄の処置の中で起きてしまいました。原因の特定は困難ですが、当院獣医師が行った処置の際に膀胱から尿管へ尿砂や空気が逆流することでの肺血管の塞栓症や処置中にウサギさんの膀胱を傷つけた等のストレスによる心臓発作等が原因だったと考えています。 排尿障害以外は処置による事故の直前まで元気に過ごしていたこを、事前に家族の方から処置によるリスクがあるのであれば処置しないように伝えられていたにも関わらず院内の処置が原因で失ってしまったご家族の悲しみの深さは計り知れないと存じ上げます。また、その際に獣医師からの十分な説明と十分な謝罪ができなかったことも重ねてお詫びいたします。 ウサギさんは身体の構造が繊細で、精神的にも怖がりでか弱い生き物です。予測のできない事故、状態の悪化が病院内においても起きてしまうことがあります。そのようなご理解の上で私たちを信頼し任せてた頂いたご家族の期待に応えることができず、責任を痛感しております。今回の事故を数多くの症例の中の一件とせず、重く受け止めて参りたいと思います。重ねて、ご家族の方々に深くお詫び申し上げます。
